炊き出しに行ってきました♪

みんなで大阪に炊き出しに行ってきました!

場所は大阪の釜ヶ崎。ホームレスの数が日本一多いまちです。

 

炊き出し、と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか。

肯定的な方も、否定的な方も、おられると思います。

今回は、私というフィルターを通してみた炊き出しについて

書いてみたいと思います。

 

炊き出しの一日はこんな感じです。

月末の日曜日、朝9時。

大阪のとある工場の敷地に、20人ほどが集結します。

メンバーは老若男女さまざま。

長年参加しているおじさんおばさん、

今日初めて来た若者、小学校に上がりたての子供たち…

みんなでわいわいカレーを作ります。

その数、なんと800人分!

大量のじゃがいも、にんじん、たまねぎなどを、

ひたすら洗い、皮をむき、切ります。

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ただただ単純な作業の繰り返しですが、

みんなで楽しくおしゃべりしながらやっていると、

時間はあっという間に過ぎていきます。

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腰から力を入れて おりゃー! っとかきまぜます(笑)

 

完成したら、自分たちも作ったカレーをいただきます。

たっくさんの野菜を煮込むので、とってもおいしいんです…♡

そして食べ終わったら…いざ釜ヶ崎へ!

配布場所に到着すると、おおよそ600人ほどの長蛇の列が出来上がっています。

どこからこんなにもたくさん人が集まるんだろう、と思ってしまうほど。

みんなで手際よく盛り付けて盛り付けて配って配って…

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最後はお片付けをして、15:00頃には解散です。

これが簡単な一日の流れです*^^*

 

初めて炊き出しに参加したとき、私はたくさんの葛藤を抱えていました。

炊き出しとは何なのか、意味はあるのか、

現場のニーズはどれくらいあるのか、支援者の自己満足ではないのか…などなど。

なんとなく必要なのだろうという直感と、そこに明確な根拠を求める理性と。

おそらく何かしたいというより、

炊き出しという場への興味関心の方が大きかったように思います。

 

炊き出しに参加している人がどんな気持ちで参加しているのか、

とっても興味があったので、何人かに尋ねてみました。

なんとなく返って来る答えは想像していました。

「困っているおっちゃんたちのために、自分たちがやれることをやりたい。」

きっとそんな答えだろうと思っていたのですが、

実際の答えは全く違ったものでした。

「自分のためにやっています」「ここに来ると心が洗われるんです」

最初はうまく理解できませんでした。

 

でも実際、炊き出しの場に「してあげる」という雰囲気はまったくありません。

’みんなでカレーを楽しく作ったのですが、作りすぎて余ってしまったので、

おっちゃんたちにおすそわけしてあげました。’

…こんな感覚が一番近いかなと思います。

でも楽しく作るだけじゃありません。

その場所に入り込んで一緒に作業していると、

ただその場の雰囲気に圧倒されるのです。

特に何度も参加されている方々はとにかく謙虚で気が回って…

とにかく働き方が玄人肌。

そして初めての人も温かく受け入れてくれる雰囲気があり、

人と人とが交わる場にもなっています。

 

炊き出しには意味があるのか?

何度か参加する中で、私はきっとあるんじゃないかと感じています。

ぎりぎり今日の日のご飯が食べられなくて、餓死してしまう人が、

今日を生きるための一食になるかもしれないのです。

明日は我が身、です。

 

そして何より、理屈抜きに行動してみて初めてわかる世界があると感じています。

ついつい理性で物事を考え、理屈とか根拠を考えてしまいますが、

人間の頭だけではとらえられない世界もあるのだと思います。

 

動きながら考える、そして感じることで、

自分の殻をやぶって新しい扉を開けることができます。

ぜひ多くの人に、一生に一度でもいいので、

この炊き出しに参加してみてもらいたいなって思っています。

 

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参加してくれたみなさん、ありがとうございました\(^o^)/♡

一期一会、たくさん素敵な繋がりができて本当によかったです♡

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