おひっこし

2年間住んだ下宿先から、実家へ引っ越すことになりました。

なるべく自分で全部やろう!ということで、

段ボールに荷物を詰めて軽自動車で運ぶ作業を、

前々から少しずつ進めてきたのですが、

ついに昨日、衣装ケースをどっさり運んできました!

今までは必要な服を持って実家に泊まりに行く感覚でしたが、これからは逆。

拠点が変わったという感じで、いよいよ引っ越す実感が湧いてきて…

なんだか寂しさがこみあげてきてしまいました。

 

といっても同じ市内で住むことには変わりないので、

そんなに大きな変化ではないのですが(笑)

きっと部屋への愛着だろうと思います。

 

女子力アップとか言って、気取って新しい料理にチャレンジしてみたり、

パジャマのまま一日引きこもって勉強したり、

1人でテレビ見て爆笑したり、わんわん泣きながら眠ったり、

友達と朝まで深く語らったり、好きな人と長電話したり、

朝日を浴びながら外で朝食を食べたり、窓から流れ星を眺めたり。

多感な大学時代を過ごした思い出の場所がなくなってしまうこと…

やっぱりちょっと寂しい、です。

 

いつもそう。

お別れして新しい環境に行くときには、どうしてもいつも寂しくて。

心がきゅうと苦しくなる感じ。

忘れてしまうのが怖いから、いつも1人で思い出を振り返って、

自分と向き合って、心を整理する時間を取ります。

小学校とバイバイしたとき、中学校とバイバイしたとき、

高校とバイバイしたとき…

忘れたくなくて、最後に巡って脳裏に焼き付けた学校の風景、

そのとき口ずさんだメロディー、考えてた自分がこれから歩む道…

そういえば今でも、ぼんやりとだけど思い出せるかも。

 

思い出の地を去ることがどれほど苦しく辛いものか…

福島から避難してきた人々のことを思うと、

ハンセン病で故郷を離れざるを得なかった人々のことを思うと、

心がきゅうと苦しくなります。

故郷を追われる者の思いなんて、

当事者じゃないのにわかりっこないけど、想像しかできないけど、

想像する心を失いたくない。

忙しい毎日でも、自分や人の感情と向き合うのには丁寧に時間をかけたいなぁ。

 

釜ヶ崎で働く、マザーテレサのようなケースワーカーさんのお言葉。

「ずっと人と向き合い続けて、何十年もかけてやっとひとつのことがわかるのよ。

人生は長いんだから、焦ってはいけません。」

まあ、のんびり生きていきましょ*^^*